とても興味深く拝読しました。
著者は「宗教問題」という雑誌の編集長とのことで、内容を鵜呑みにするつもりはないですが、これ以外の様々な専門書で「神道」や「歴史」を学んだ前提の上で、それなりの信頼性はありそう。Amazonのレビューにもある通り、問題提起系の内容なので賛否両論も多そうですが、門外漢の一般庶民としては参考になります(重ねて、鵜呑みにする気はないですが)。
神社に行くときには、お賽銭だけでなく、神社の由緒を記した冊子やお守りなども忘れず購入する気にさせてもらえる本。
神仏を巡りながら、日本古来の思想や宗教を学んでいくと、必然的に日本の歴史や政治もつながってきて、現代に生きる上での「縦糸と横糸」が繋がっていくことを感じます(精神も安定してきます)。平均的な現代日本人として、これまで「思想」や「宗教」の視点は深く意識せず(時に神社にお祈りしながら)人生の大部分を過ごしてきましたが、年齢が上がるにつれ、やはり教養は日々実践的に学んでいかないといけないな、と思う今日この頃(ド理系のIT屋として、歴史の理解が大学受験までの「年号暗記」と「出来事の細切れの理解」で長らく止まっていたので、自分が如何に無知であったかを日々知ることができるのが純粋に楽しいです)。
愛読する出口治明さんの本にある
- 本を読む
- 人に会う
- 旅に出る
「本を読み、人に会い、旅をする。そして自分の頭で考え抜く。 」
は、旅にでるようになって、まさにその通りだと実感します(本は昔から濫読しますが、それだけでは不十分でした)。いろいろな物事が繋がります。どんな本(誰の本)を読むべきかわかってきます(名前が芋づる式に出てきます)。そして思考の軸ができてきます。